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3.12. transcode Antタスク

3.12.1. Antタスクの概要

頻繁に更新されるドキュメントを素早くまとめて変換するために、Apache Antによるバッチ処理をサポートしています。 AntはJavaで開発されたフリーのビルド・ツールです。Antについての詳細は書籍などをご参照下さい。

transcode Antタスクは、Copper PDF本体と、Java版CTIP 2.0ドライバに含まれています。 Copper PDF本体のライブラリを使用する場合は、直接ローカルマシンのライブラリを使用する方法と、CTIP 2.0またはHTTP/RESTプロトコルで接続する方法を使えます。 CTIP 2.0ドライバを使用する場合は、後者の方法だけです。

3.12.2. transcode タスクの使用方法

ローカルマシン上のCopper PDFを直接利用して、transcode タスクを使用するためには、Antのbuild.xml中で次のように宣言する必要があります。

<path id="lib.path">
  <fileset dir="Copper PDFのlibディレクトリのパス" includes="*.jar"/>
</path>
<typedef classpathref="lib.path" resource="jp/cssj/driver/ant/tasks.properties"/>

Java版のCTIP 2.0ライブラリを使う場合は、同様に次のように宣言します。

<typedef classpath="cti-driver.jarへのパス" resource="jp/cssj/driver/ant/tasks.properties"/>

以降、transcodeという要素名でタスクを使えるようになります。

transcodeタスクに指定することが出来る属性は次の通りです。

transcode タスクの属性
属性名 説明
srcDir 変換前のXML,HTMLファイルなどが格納されたディレクトリです。 省略した場合、カレントディレクトリとなります。
includes srcDir中の変換対象となるファイルのパターンです。
excludes srcDir中の変換対象外となるファイルのパターンです。
destDir 出力先のディレクトリです。省略するとsrcDirと同じディレクトリになります。
suffix 出力結果ファイルの拡張子です。 省略した場合は.pdfとなります。

接続先はtranscode要素内で、connection要素を使って設定します。 ただし、ローカルマシンに接続する場合は設定は不要です。

connection要素の属性
属性名 説明
uri 接続先URI。
user ユーザーID。
password パスワード。

transcode要素内で、property要素を使って入出力プロパティを設定することが出来ます。

property要素の属性
属性名 説明
name プロパティの名前。
value プロパティの値。

以下の例では、ローカルホストで動作しているCopper PDFを使って、docs/manual.htmlからdocs/manual.pdfを出力します。

<transcode includes="docs/manual.html" suffix=".pdf">
	<connection uri="ctip://localhost:8099/" user="user" password="kappa" />
	<property name="input.include" value="**" />
	<property name="output.pdf.bookmarks" value="true" />
	<property name="output.pdf.hyperlinks" value="true" />
	<property name="output.pdf.font.policy" value="cid-keyed" />
</transcode>

3.12.3. その他問題が発生した場合

直接ローカルマシンのライブラリを使用する方法で問題が発生した場合は、 旧copperタスクのトラブルシューティングの方法 を試みてください。


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