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2.1. セットアップ

この章ではCopper PDFのセットアップ(インストール)方法について説明します。

2.1.1. Java実行環境 のインストール

Copper PDFをインストールするためには、Java実行環境(JREまたはJDK)が必要です。 Java実行環境は、各OSベンダが配布しているものをインストールするか、 http://www.java.com/download/ で配布されているものをインストールしてください。

必要なJava実行環境はバージョン1.4.2以降の国際化対応Java実行環境です。 JDK(開発環境およびサーバー用Java VMを含むもの)を推奨します。

2.1.2. Copper PDF の配布パッケージ

Copper PDF本体は、以下のパッケージが配布されています。 利用する環境に合ったパッケージをダウンロードしてください。 (2.0.xの部分はCopper PDFのバージョンにより異なります)

copper-pdf-2_0_x.zip
ZIPアーカイブ
copper-pdf-2.0.x-x.noarch.rpm
RPMパッケージ
copper-pdf_2.0.x_all.deb
Debianパッケージ
copper-pdf-2.0.x.tar.gz
tar.gzアーカイブ

2.1.3. Windows 2000/XP/Vista

http://copper-pdf.com/download/ で配布されているZIPアーカイブ copper-pdf-2_x_x.zip をダウンロードしてください。

copper-pdf-2_x_x.zipを展開し、CopperPDFディレクトリを適当な場所に配置してください。 アンイストールはCopperPDFディレクトリを削除するだけです

CopperPDFディレクトリまでのファイルパスに半角英数字以外の文字(かな、漢字など)が含まれている場合は、 次に説明するサービスの起動が出来ません。 Cドライブ直下、あるいはC:\Program Filesなど、 半角英数字の文字だけで構成されるファイルパスに格納してください。
Windows上でJava6を使用する場合、Copper PDFのサービスを起動しようとすると、 以下のメッセージが表示されることがあります(Windows2003/2008 Server上で現象が確認されています)。
[174 javajni.c] [error] 指定されたモジュールが見つかりません。
この場合jdk1.6.0_x/binディレクトリ内のmsvcr71.dllをWindowsのsystem32ディレクトリにコピーすることで起動するようになります。

サービスのインストール(Windows Vista以外)

Windows版にはCopper PDFサーバーをサービスとしてインストールするためのスクリプトが用意されています。 スクリプトのインストール方法は、Administrator権限を持つユーザーでInstallService.batを実行するだけです。 サービスを削除する場合はRemoveService.batを実行してください。

サービスのインストール(Windows Vista)

アクセサリの「コマンドプロンプト」を管理者で実行し、 Copper PDFのディレクトリに移動してからInstallService.batを実行してください。 サービスを削除する場合も同様にRemoveService.batを実行してください。

C:\>cd [Copper PDFのインストールディレクトリ]
C:\[Copper PDFのインストールディレクトリ]>.\InstallService.bat

サービスの管理と動作状態の確認

サービスはコントロールパネルの管理ツールから起動・停止することが出来ます。

またcopperd.exeの-statusオプションによりサービスの状態を確認することが出来ます。

C:\>cd [Copper PDFのインストールディレクトリ]
C:\[Copper PDFのインストールディレクトリ]>copperd.exe -status
* Status Report *
[Summary]
Uptime:0 days 0 h 0 min 3 s
AccessCount:0

[Threads]
Total:10
Busy:0
Free:10
Max:50

[Memory]
Total:127.06MB
Using:3.96MB
Free:123.1MB
Max:1016.13MB

2.1.4. Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 4/5

RHEL向けにはRPMパッケージを配布しています。

RHELでは、Java実行環境としてjava-(バージョン)-sun が必要です。 Red Hat NetworksのSupplementaryチャンネルからyumでインストールするか、 Supplement CDに収録されているものをインストールしてください。 java-(バージョン)-gcj-compatでは動作しません。 alternatives --config javaコマンドでjava-(バージョン)-sunに切り替えてください。

copper-pdf-2.0.x-0.noarch.rpmをrpmコマンドでインストールしてください。 アンインストールの方法は通常のRPMパッケージの場合と同じです。

# sudo rpm -ivh copper-pdf-2.0.x-0.noarch.rpm
# sudo rpm -e copper-pdf

Copper PDFサーバーの起動・停止

RHELではchkconfigおよびserviceコマンドでCopper PDFサーバーを管理出来ます。 Copper PDFサーバーのサービス名はcopperdです。 インストール直後は、Copper PDFサーバーの自動起動は無効化されています。

# sudo service copperd start
# sudo copperd -status
# sudo service copperd stop
# sudo service copperd restart
# sudo chkconfig copperd on
# sudo chkconfig copperd off

2.1.5. Debian

Debian向けにはdebパッケージを配布しています。

Debianでは、Java実行環境としてsun-java5-jdkまたはsun-java6-jdkが必要です。 kaffe または java-gcj-compatでは動作しません。 sun-java5-jdkまたはsun-java6-jdkをインストールし、 update-alternatives --config javaコマンドでjavaコマンドを /usr/lib/jvm/java-1.x.0-sun/jre/bin/javaに切り替えてください。

他の方法でインストールしたJava実行環境を使う場合は、 /etc/profileファイル等で、JAVA_HOME環境変数にJavaのインストールディレクトリのパスを設定してください。
例:
export JAVA_HOME=/usr/local/j2sdk1.4.2_19

copper-pdf_2.0.x_all.debをdpkgコマンドでインストールしてください。 アンインストールの方法は通常のdebパッケージの場合と同じです。

# sudo dpkg -i copper-pdf_2.0.x_all.deb
# sudo dpkg -r copper-pdf

Copper PDFサーバーの起動・停止

DebianではCopper PDFのサービスは/etc/init.d/copperdとして配置されます。 インストール直後は、Copper PDFサーバーの自動起動は無効化された状態です。 サービスの管理方法は以下の通り、通常のDebianの手法に従います。

# sudo /etc/init.d/copperd start
# sudo copperd -status
# sudo /etc/init.d/copperd stop
# sudo /etc/init.d/copperd restart
# sudo update-rc.d /etc/init.d/copperd defaults
# sudo update-rc.d /etc/init.d/copperd remove

2.1.6. その他の環境

その他の環境では、tar.gzアーカイブを使用してください。

copper-pdf-2.0.x.tar.gzを適当なディレクトリに展開してください。

LinuxあるいはUNIX系のOSの場合、展開したディレクトリ内のシェルスクリプト (copper, copperd, copper-webapp)を使用してください。 また、デーモンをセットアップするにはextras/redhat/copperdを適切な場所に配置してください。

Copper PDFに付属のシェルスクリプトは、環境変数JAVA_HOMEにより、Javaのインストールディレクトリを判別します。 /etc/profile等で、JAVA_HOMEを適切に設定してください。

export JAVA_HOME=/usr/local/j2sdk1.4.2_19

JAVA_HOMEが設定されていない場合、PATHに加えられているjavaコマンドが実行されます。

各ツールの実行方法の詳細はCopper PDFのツールの解説を参照してください。

2.1.7. ディレクトリ構成

アーカイブ内のディレクトリ構成

ZIPまたはtar.gzアーカイブを展開すると、copper-pdf-2_x_xというディレクトリが出来ます。 各ツールの実行ファイルは、このディレクトリの直下にあります。 その他のディレクトリ構成は次の通りです。

copper-pdf-2_x_x
|-- conf		設定ディレクトリ
|   `-- profiles	プロファイル
|       `-- fonts	フォント設定
|-- docs		ドキュメント
|-- extras		アイコン、各プラットフォーム向けのファイル等
|-- legal		付属ライブラリのライセンス文書
|-- jetty		サーブレットコンテナ(copper-webapp用)
|-- lib			ライブラリ
|-- logs		ログディレクトリ
`-- webapp		copper-webapp

RPMまたはDebianパッケージの構成

RPMまたはDebianパッケージでインストールした場合は、 Copper PDFの各コマンドラインツールは/usr/binと/usr/sbinに配置されます。

また、他のディレクトリの配置場所は次のとおりです。

RPM/Debianのディレクトリ構成
ディレクトリ 配置場所
lib /usr/share/copper-pdf/lib
docs /usr/share/doc/copper-pdf
conf /var/lib/copper-pdf/conf (/etc/copper-pdfにシンボリックリンク)
jetty /var/lib/copper-pdf/jetty
webapp /var/lib/copper-pdf/webapp
logs /var/log/copper-pdf (/var/lib/copper-pdf/logsにシンボリックリンク)

/etc/init.d/copperdはcopperユーザーで実行されます。 ファイルの読み書きが行われる /usr/share/copper-pdf/conf/profiles, /var/log/copper-pdf の各ディレクトリはcopperユーザーの所有となります。

2.1.8. ライセンスキー・ファイルの配置

Copper PDFは、そのままでは機能限定版として動作します。

Copper PDFを使用するためには、ライセンスキー・ファイルをlicense-keyという名前でconfディレクトリに配置する必要があります。 ライセンスキーはhttp://copper-pdf.com/buy/で購入してください。

全ての機能を試用する場合は、 http://copper-pdf.com/?p=155 で試用ライセンスキーを取得してください。


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