この章ではCopper PDFのセットアップ(インストール)方法について説明します。
Copper PDFをインストールするためには、Java実行環境(JREまたはJDK)が必要です。 Java実行環境は、各OSベンダが配布しているものをインストールするか、 http://www.java.com/download/ で配布されているものをインストールしてください。
必要なJava実行環境はバージョン1.4.2以降の国際化対応Java実行環境です。 JDK(開発環境およびサーバー用Java VMを含むもの)を推奨します。
Copper PDF本体は、以下のパッケージが配布されています。 利用する環境に合ったパッケージをダウンロードしてください。 (2.0.xの部分はCopper PDFのバージョンにより異なります)
http://copper-pdf.com/download/ で配布されているZIPアーカイブ copper-pdf-2_x_x.zip をダウンロードしてください。
copper-pdf-2_x_x.zipを展開し、CopperPDFディレクトリを適当な場所に配置してください。 アンイストールはCopperPDFディレクトリを削除するだけです
[174 javajni.c] [error] 指定されたモジュールが見つかりません。この場合jdk1.6.0_x/binディレクトリ内のmsvcr71.dllをWindowsのsystem32ディレクトリにコピーすることで起動するようになります。
Windows版にはCopper PDFサーバーをサービスとしてインストールするためのスクリプトが用意されています。 スクリプトのインストール方法は、Administrator権限を持つユーザーでInstallService.batを実行するだけです。 サービスを削除する場合はRemoveService.batを実行してください。
アクセサリの「コマンドプロンプト」を管理者で実行し、 Copper PDFのディレクトリに移動してからInstallService.batを実行してください。 サービスを削除する場合も同様にRemoveService.batを実行してください。
C:\>cd [Copper PDFのインストールディレクトリ] C:\[Copper PDFのインストールディレクトリ]>.\InstallService.bat
サービスはコントロールパネルの管理ツールから起動・停止することが出来ます。
またcopperd.exeの-statusオプションによりサービスの状態を確認することが出来ます。
C:\>cd [Copper PDFのインストールディレクトリ] C:\[Copper PDFのインストールディレクトリ]>copperd.exe -status * Status Report * [Summary] Uptime:0 days 0 h 0 min 3 s AccessCount:0 [Threads] Total:10 Busy:0 Free:10 Max:50 [Memory] Total:127.06MB Using:3.96MB Free:123.1MB Max:1016.13MB
RHEL向けにはRPMパッケージを配布しています。
copper-pdf-2.0.x-0.noarch.rpmをrpmコマンドでインストールしてください。 アンインストールの方法は通常のRPMパッケージの場合と同じです。
# sudo rpm -ivh copper-pdf-2.0.x-0.noarch.rpm
# sudo rpm -e copper-pdf
RHELではchkconfigおよびserviceコマンドでCopper PDFサーバーを管理出来ます。 Copper PDFサーバーのサービス名はcopperdです。 インストール直後は、Copper PDFサーバーの自動起動は無効化されています。
# sudo service copperd start
# sudo copperd -status
# sudo service copperd stop
# sudo service copperd restart
# sudo chkconfig copperd on
# sudo chkconfig copperd off
Debian向けにはdebパッケージを配布しています。
export JAVA_HOME=/usr/local/j2sdk1.4.2_19
copper-pdf_2.0.x_all.debをdpkgコマンドでインストールしてください。 アンインストールの方法は通常のdebパッケージの場合と同じです。
# sudo dpkg -i copper-pdf_2.0.x_all.deb
# sudo dpkg -r copper-pdf
DebianではCopper PDFのサービスは/etc/init.d/copperdとして配置されます。 インストール直後は、Copper PDFサーバーの自動起動は無効化された状態です。 サービスの管理方法は以下の通り、通常のDebianの手法に従います。
# sudo /etc/init.d/copperd start
# sudo copperd -status
# sudo /etc/init.d/copperd stop
# sudo /etc/init.d/copperd restart
# sudo update-rc.d /etc/init.d/copperd defaults
# sudo update-rc.d /etc/init.d/copperd remove
その他の環境では、tar.gzアーカイブを使用してください。
copper-pdf-2.0.x.tar.gzを適当なディレクトリに展開してください。
LinuxあるいはUNIX系のOSの場合、展開したディレクトリ内のシェルスクリプト (copper, copperd, copper-webapp)を使用してください。 また、デーモンをセットアップするにはextras/redhat/copperdを適切な場所に配置してください。
Copper PDFに付属のシェルスクリプトは、環境変数JAVA_HOMEにより、Javaのインストールディレクトリを判別します。 /etc/profile等で、JAVA_HOMEを適切に設定してください。
export JAVA_HOME=/usr/local/j2sdk1.4.2_19
JAVA_HOMEが設定されていない場合、PATHに加えられているjavaコマンドが実行されます。
各ツールの実行方法の詳細はCopper PDFのツールの解説を参照してください。
ZIPまたはtar.gzアーカイブを展開すると、copper-pdf-2_x_xというディレクトリが出来ます。 各ツールの実行ファイルは、このディレクトリの直下にあります。 その他のディレクトリ構成は次の通りです。
copper-pdf-2_x_x
|-- conf 設定ディレクトリ
| `-- profiles プロファイル
| `-- fonts フォント設定
|-- docs ドキュメント
|-- extras アイコン、各プラットフォーム向けのファイル等
|-- legal 付属ライブラリのライセンス文書
|-- jetty サーブレットコンテナ(copper-webapp用)
|-- lib ライブラリ
|-- logs ログディレクトリ
`-- webapp copper-webapp
RPMまたはDebianパッケージでインストールした場合は、 Copper PDFの各コマンドラインツールは/usr/binと/usr/sbinに配置されます。
また、他のディレクトリの配置場所は次のとおりです。
ディレクトリ | 配置場所 |
---|---|
lib | /usr/share/copper-pdf/lib |
docs | /usr/share/doc/copper-pdf |
conf | /var/lib/copper-pdf/conf (/etc/copper-pdfにシンボリックリンク) |
jetty | /var/lib/copper-pdf/jetty |
webapp | /var/lib/copper-pdf/webapp |
logs | /var/log/copper-pdf (/var/lib/copper-pdf/logsにシンボリックリンク) |
/etc/init.d/copperdはcopperユーザーで実行されます。 ファイルの読み書きが行われる /usr/share/copper-pdf/conf/profiles, /var/log/copper-pdf の各ディレクトリはcopperユーザーの所有となります。
Copper PDFは、そのままでは機能限定版として動作します。
Copper PDFを使用するためには、ライセンスキー・ファイルをlicense-keyという名前でconfディレクトリに配置する必要があります。 ライセンスキーはhttp://copper-pdf.com/buy/で購入してください。
全ての機能を試用する場合は、 http://copper-pdf.com/?p=155 で試用ライセンスキーを取得してください。