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1.4. CSSJ 1.x系統からの変更点

1.4.1. Copper PDFへの移行

CSSJ 1.x向けのJava, PHP, Perlのドライバは、そのままCopper PDFでも利用可能です。 以前のドライバを利用したアプリケーションは、接続先をCopper PDFにするだけで、 PDFの出力サーバーをCSSJ 1.xからCopper PDFに移行することが出来ます。

ただし、文書のレイアウト機能、サーバー側の設定ファイルについては上位互換性を維持していません。 Copper PDFへの移行は、新しい機能を使う場合だけ行ってください。 なお、CSSJ 1.x系統のメンテナンス期限は2013年3月31日までです。

1.4.2. 主な変更

配布パッケージ

CSSJ 1.xではサーバーとドライバを一緒に配布していましたが、 Copper PDFではドライバは別途配布しています。 弊社サイト(http://copper-pdf.com/download/) から、利用環境に合うものをダウンロードしてください。

設定ファイル

CSSJ 1.xのresourcesディレクトリがなくなり、全ての設定はconfディレクトリにまとめられました。 また、fonts.xml設定ファイルの仕様が大きく変更されたため、CSSJ 1.xのものをCopper PDFで使用することは出来ません。 詳細はフォントの設定を参照してください。

改ページ可能な場所

Copper PDFでは改ページ制御関連の機能が強化されました。 詳細は「改ページ制御」の章を参照してください。

CSSJ 1.xでは常に禁止されていた、テーブルセル内部、浮動ボックス内部での改ページが出来るようになりました。 また、CSSJ 1.xではpage-break-inside: avoid;で改ページが禁止された領域が ページ高さを超えてしまう場合は内容がページからはみ出していましたが、Copper PDFでは最悪の場合は改ページするように改善されています。

1.4.3. 廃止・置き換えられた機能

ライブラリとしてリンクするJavaドライバの廃止

Copper PDFからは、ライブラリとしてリンクさせて動作するJavaドライバはサポートしません。

Copper PDFはサーブレットコンテナ等で広く使用されている各種ライブラリに依存するため、 他のアプリケーションから利用する場合に、ライブラリの競合が問題となることがあることと、 近年はマルチコアやハイパースレッディングに対応したCPUが普及したため、 ソケット通信により処理を分散したほうが高速に動作するのが実情であり、 ライブラリとしてリンクさせることのメリットがないためです。

-cssj-regeneratableの非推奨

-cssj-regeneratable-cssj-regeneratable-clearは下位互換性のため Copper PDFでも使用出来ますが、代わりに-cssj-page-content-cssj-page-content-clearの使用を推奨します。 詳細は「ページごとに生成されるコンテンツ」を参照してください。

なお、position: fixed;が指定されたボックスの 再生成は完全に廃止されました。

<cssj:toc>要素の廃止

<cssj:toc>要素が廃止され、<cssj:make-toc>に置き換えられ、仕様が変更されました。 詳細は「目次の生成」を参照してください。

また、新しい目次の生成の仕様では常に2度目のパスから目次を生成するため、目次を生成するタイミングを指定する以下の入出力プロパティは廃止されました。

ウィンドウアプリケーションと直接印刷の廃止

CSSJ無料版として配布していたウィンドウアプリケーションをCopper PDFでは廃止し、 PDFを出力するウェブアプリケーションに置き換えました。 それに伴い、ウィンドウアプリケーションで表示する際の見栄えを設定する、以下の入出力プロパティを廃止しました。


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