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2.2. Copper PDFのツール

Copper PDFはプログラムとして実行可能な以下のツールで構成されています。 それぞれのツールにはLinux/UNIX系OS(拡張子のない実行ファイル), Windows(拡張子が.exeのもの)向けの実行ファイルがあります。

Linux/UNIX系OSでは、次の環境変数が使用されます。

JAVA_HOME
使用するJava実行環境のディレクトリ("/usr/java/jdk1.6.0_05"等)です。 設定されていない場合は、環境変数PATHの設定により実行出来るjavaコマンドの実行環境が使用されます。
JAVA_OPTS
javaの実行オプションです。

Linux/UNIX系OSでメモリの割り当てを設定する場合はJAVA_OPTS環境変数を設定してください。 また、Java実行環境としてJDKを使用する場合は、-serverオプションを付けることで、 サーバー用のJavaVMが使われるため、若干パフォーマンスが向上します。 JREでは-serverオプションは使用出来ないことがあるためご注意ください。

以下の例ではメモリの割り当てを最大1024MBとし、-serverオプションをつけて各ツールを実行します。

export JAVA_OPTS="-Xmx1024m -server"

付属の実行ファイルを使えない環境等で、Javaコマンドで実行する方法については、各ツールの説明を参照してください。

copper
コマンドラインアプリケーションです。 コマンドラインからCopper PDFの機能を直接利用することが出来ます。
copper-webapp
ウェブアプリケーションです。 ウェブブラウザからローカルマシン上のファイルや、ウェブ上のコンテンツを変換出来る、簡単なウェブアプリケーションが起動します。
copperd
Copper PDFサーバーを起動・停止あるいは状態を確認します。 パスワードの設定もこのコマンドで行います。

2.2.1. copper コマンドラインアプリケーション

アイコン

形式

copper [-h | -in <入力ファイル> | -uri <入力URI> | -v] [-ie <入力エンコーディング>] [-if <入力形式>] [-out <出力ファイル>] [-p <プロパティ名=値>] [-pf <プロパティファイル>] [-pw <パスワード>] [-s <サーバーURI>] [-sv] [-u <ユーザー>]

概要

コマンドラインでドキュメントを変換するアプリケーションです。

オプション

-h, -help
ヘルプメッセージを表示します。
-v, -version
コマンドラインアプリケーションのバージョンを表示します。
-in, --input-file ファイル
入力ファイルを指定します。
-uri, --input-uri URI
入力ファイルのURIを指定します。
-ie, --input-encoding ファイル
入力ファイルのキャラクタ・エンコーディングを指定します。
-if, --input-format ファイル
入力ファイル形式を指定します。デフォルトはtext/htmlです。
-out, --output-file ファイル
出力先ファイルを指定します。
-p 名前=値
プロパティを指定します。
-pf, --properties-file ファイル
プロパティファイルを指定します。
-s, --server URI
ドキュメント変換サーバーのURIを指定します2.1.0。 省略するとローカルマシンのライブラリを直接使用します。
-u, --user ユーザー名
認証のためのユーザー名です2.1.0
-pw, --password パスワード
認証のためのパスワードです2.1.0
-sv, --server-version
ドキュメント変換サーバーのバージョン情報を表示します2.1.0

説明

コマンドラインで手軽に実行出来るドキュメント変換ツールです。

ツールの実行ごとにJavaVMとCopper PDFを起動するため、 プログラムインターフェースを用いた処理より遅くなります。 また、マニュアルの作成等、複数のドキュメントの一括変換を行う場合はcopper Antタスクを使う方が効率的です。

Linux版のcopperおよびcopper-webappは実行ユーザーのホームディレクトリに置かれた設定を用います。 詳細はprofilesディレクトリの説明を参照してください。

Copper PDF 2.1.0以降では、ネットワーク越しに起動中のサーバーに接続して変換出来ます。 -s, -u, -pwで接続情報を指定してください。 ドキュメント変換サーバーのURIの記述方法は 接続情報 を参照してください。

入力について
出力について

javaコマンドで実行する方法

javaコマンドで直接実行するには、libディレクトリ内のboot.jarを-jarオプションにより実行してください。 また、以下のシステムプロパティを-Dオプションにより設定してください。

java.awt.headless
Java 1.4.2でディスプレイのない環境で実行する場合は"true"を設定してください。
jp.cssj.boot.lib
libディレクトリのパスを設定してください。
jp.cssj.plugin.lib
pluginsディレクトリのパスを設定してください2.1.0
jp.cssj.boot.main
"jp.cssj.driver.cli.Main"を設定してください。
jp.cssj.driver.default
default.propertiesファイルのパスを設定してください。
jp.cssj.copper.config
confディレクトリのパスを設定してください。

2.2.2. copper-webapp ウェブアプリケーション

アイコン

概要

ウェブアプリケーションとして動作し、ブラウザ上でドキュメントを変換することが出来ます。

プログラムを起動後、ブラウザで http://localhost:8803/ にアクセスすると、 Copper PDFのウェブアプリケーションが利用出来ます。 なお、ブラウザが実行出来る環境では、プログラムの起動後に自動的にブラウザが開きます。

javaコマンドで実行する方法

javaコマンドで直接実行するには、jettyディレクトリ内のstart.jarを-jarオプションにより実行してください。 また、以下のシステムプロパティを-Dオプションにより設定してください。

java.awt.headless
Java 1.4.2でディスプレイのない環境で実行する場合は"true"を設定してください。
jetty.home
jettyディレクトリのパスを設定してください。
START
jettyディレクトリ内のstart.configファイルのパスを設定してください。
jp.cssj.driver.default
default.propertiesファイルのパスを設定してください。
jp.cssj.copper.config
confディレクトリのパスを設定してください。
jp.cssj.webapp.config
copper-webappの設定ファイルのパスを設定してください。2.0.1
jp.cssj.plugin.lib
pluginsディレクトリのパスを設定してください2.1.0

2.2.3. copperd ドキュメント変換サーバー

アイコン

形式

copperd [-cc <制御コマンド>] [-cf <ディレクトリ>] [-cp <ポート番号>] [-h | -v] [-hp <ポート番号>] [-kill] [-p <ポート番号>] [-passwd <パスワード>] [-skp <キーのパスワード>] [-sp <ポート番号>] [-ss <キーストアのファイルパス>] [-ssp <キーのパスワード>] [-start] [-status] [-stop] [-user <ユーザー名>] [-userdel <ユーザー名>]

概要

Copper PDFサーバーの制御と、パスワードの設定ツールです。

サーバーの起動、停止はこのコマンドを使用するよりは、デーモンあるいはサービスを使ったほうが便利です。 詳細はセットアップドキュメントを参照してください。

オプション

-h, -help
ヘルプメッセージを表示します。
-v, -version
Copper PDFサーバーのバージョンを表示します。
-start
サーバーを起動します。
-stop
サーバーを停止します。
-kill
サーバーを強制停止します。
-status
動作中のサーバーの状態を表示します。
-cc, --control-command 制御コマンド文字列
制御コマンドを指定します。
-cf, --config ディレクトリ
設定ディレクトリを指定します。
-cp, --control-port ポート番号
制御ポートを指定します。
-p, --port ポート番号
サービスポートを指定します。
-passwd パスワード
接続パスワードを変更します。
-user ユーザー名
追加またはパスワードを変更するユーザーです2.1.0
-userdel ユーザー名
削除するユーザーです2.1.0
-hp, --http-port ポート番号
HTTP/RESTインターフェースを起動するポート番号です2.1.0
-sp, --https-port ポート番号
HTTP/RESTインターフェースをSSLで起動するポート番号です2.1.0
-jkp, --jk-port ポート番号
HTTP/RESTインターフェースをAJP13で起動するポート番号です2.1.2
-ss, --https-keystore
SSLに使用するキーストアのファイルパスです2.1.0
-ssp, --https-keystorepassword
SSLに使用するキーストアのパスワードです2.1.0
-skp, --https-keypassword
SSLに使用するキーのPKCS12パスワードです2.1.0

説明

各プログラミング言語向けのインターフェースを利用するには、ドキュメント変換サーバーを常駐させる必要があります。 また、ドキュメント変換サーバーへはネットワークを介してアクセス出来るため、 ドキュメント変換サーバーと、それを利用するアプリケーションを別々のマシン上で動かすことが出来ます。

copperdの設定ファイルはcopperd.propertiesです。 サービスポート(-p)、制御ポート(-cp)、制御コマンド(-cc)、はデフォルトでは設定ファイルのものが使われ、

Copper PDF 2.1.0以降ではHTTPポート(-hp)、SSLポート(-hs)とSSLに使用するサーバーキーの情報(-ss, -ssp, skp)を設定可能です。 SSLに使用するサーバーキーの設定方法はSSLの設定を参照してください。

Copper PDF 2.1.2以降ではAJP13ポート(-jkp)を設定可能です。 詳細はmod_jkの設定を参照してください。

上記の設定は、デフォルトでは設定ファイルのものが使われ、オプションは設定ファイルによる設定を上書きします。

サーバーの停止(-stop)および状態の取得(-status)には制御用ポートと、 制御用コマンドを用います。起動時(-start)の設定と、実行中のサーバーを制御する際の設定は同じである必要があります。

-stopコマンドは、現在接続中のプログラミングインターフェースの処理が全て完了してからサーバーを停止します。 -killコマンドは全ての処理を強制的に中断してサーバーを停止します。

copperdにはパスワード設定機能(-passwd)があります。 パスワードファイルは暗号化されており、 直接編集出来ないため、このツールを利用して編集してください。 Copper PDF 2.1.0以降では-user, -userdelオプションによりユーザーの追加と削除が出来ます。

javaコマンドで実行する方法

javaコマンドで直接実行するには、libディレクトリ内のboot.jarを実行してください。 また、以下のシステムプロパティを-Dオプションにより設定してください。

java.awt.headless
Java 1.4.2でディスプレイのない環境で実行する場合は"true"を設定してください。
user.home
logsディレクトリが置かれているディレクトリのパスを設定してください。
java.util.logging.config.file
logging.propertiesファイルのパスを設定してください。
jp.cssj.boot.lib
libディレクトリのパスを設定してください。
jp.cssj.plugin.lib
pluginsディレクトリのパスを設定してください2.1.0
jp.cssj.boot.main
"jp.cssj.copper.Main"を設定してください。
jp.cssj.driver.default
default.propertiesファイルのパスを設定してください。
jp.cssj.copper.config
confディレクトリのパスを設定してください。

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